HOLY GARDEN vol.3 遅ればせながらレポート!!!!

「HOLY GARDEN vol.3-songlines-」無事終了しました。
お越しいただいた皆さん、本当にありがとうございます!!
そして、出演者ならびに関係者の皆様、大変お疲れさまでした!

今回は写真展とライブのコラボレーション。
前回も出演者撮影による写真を展示しましたが、作品数の多さ、ひとつひとつの大きさ、完成度が前回とは比べ物にならないほどスケールアップしており、かなりの見応えでした。

創作物とは、見る人/聞く人がいて、初めて意味を持ちます。
そして「見ようとして見る」「聞こうとして聞く」という積極的な姿勢こそが大事であり、そこからは作品が「見る人」「聞く人」の一部分となって体に入り込んでゆくのです。
もちろん、作品のひとつひとつも大切ですが、
「やっぱ何が素晴らしいって、人が何かを創作したり、それを体験して感動する行為そのものなんじゃねーかな?」
ということです。

結局、『ライブ』なんですね。

今回ご協力いただいた写真家/押尾暁子さんの作品には、そうした『ライブ』に相応しい力がある。『謎』がある。
最初に作品を見せていただいた時、ピーンと感じるものがあって、HOLY GARDENにお誘いしました。

特に、演奏者の後ろに位置する壁に展示された大きな布プリントの「縄文杉」は、今回のHOLY GARDENのテーマを象徴するような作品でした。
「SONGLINES」とは、オーストラリアのアボリジーニに伝わる歌の道ですが(←かなり説明を端折ってますが、この件についてはまた)、あたかもそれが屋久島の縄文杉に引き寄せられているような、新しい物語が生まれそうなムードで会場を包んでくれたのです。

さて、ここからはライブについてレポートです。
トップバッターは鈴木美紀子さん。
彼女とは数年前、山田民族氏宅でのカレーサミット(笑)にてお会いしまして、どんな音楽をやる人なんだろう?とずーっと気になってました。
今回、初めて声をかけ、すんなり出演OK。ちょっと前に池袋BEMSTARで観た演奏は即興のギター演奏でしたが、今回は歌もの。喋る声とあまり違わないその歌声が、とても素直でよかった!

それにあんなに力の抜けた演奏を出来る人って、なかなかいないと思います。で、彼女はギターがうまい。自分の音色を持ってる。
HOLY GARDENとしては、初の女性ソロミュージシャンということもありますが、彼女のおかげで、イベントの色彩が、パーっと広がったように感じました。
ご出演いただき、感謝です!!

次は私、shim a.k.a. nenjango。
練習した割には、しょぼい曲もあり、なんだか割とうまくいった曲もあり。
昼のカラオケボックスで練習したこともありました。
真夜中のリハーサルスタジオで個人練習もやりました。
でも、うまくいく曲はうまくいくし、うまくいかない曲はうまくいかない!!
練習すればうまくいくかってゆうと、そうでもなくて。
そんな中、意外にスッと演奏できたのが、
DAVID BOWIEの「ROCK 'N' ROLL WITH ME」でした。
この、朗々と歌い上げるタイプのロックンロール讃歌を、
どうやってやるか、悩みまくったのですが、
ずーっと聞いてきた曲だったからなのか、すんなりと歌えて、自分でもびっくり。
なんだか、次のステップへの足がかりとなるような、そんな一曲でした。

そして最後、20 GUILDERS。
狭い会場ゆえ、エレキギターのデュオにはちょっと辛いかも、、、
と心配もありましたが、本番はまったく問題ナシ!!
会場のコンディションや条件に左右されないところが、流石であります。
先日のレコ発(高円寺ペンギンハウス)ではバンド編成でしたが、今回のデュオ演奏は、お二人の出発点の姿であり、本来の姿を見れた気がしました。
個人的には「Shadows of faded wings」という曲の田畑さんのギターが好きで、ぐーっと盛り上がったときの、あのソロを聞くと、思わずのけぞってしまうのです(笑)。スズキジュンゾ さんの静かなロック魂に満ちたギターとのアンサンブルは、まさに唯一無二!!
かなりブリティッシュな匂いに満ちたデュオなんですが、バンド名にある「GUILDER」とは、昔のオランダの貨幣単位でして…その辺も、僕好みの『謎』な雰囲気に包まれており。

そんなワケで無事終了しました「HOLY GARDEN vol.3-songlines-」。
会場のLOOP-LINEは来年三月で閉店とのこと、とても残念です…。でも場所が無くなる前のこのタイミングで企画を実行できたことは、それはそれでラッキーだったのかな…。
千駄ヶ谷の街は、夜が早くて打ち上げしようにも店がどこも閉まっていて、結局、打ち上げることなく電車でまっすぐ帰途についたのですが、そんな、 どちらかというと地味な街でありながら、感度の高い連中が集まってくる。説明しがたい魅力が、千駄ヶ谷という場所にはあるんだと思います。LOOP- LINE、気を取り直して経営続けてくんないかなぁ、、、(笑)。
でも次はもっと大きなところでブチかましたい、、そんな気持ちもあります。

もう今年もあと少し。
来年のHOLY GARDENに向けて、いろいろと構想を練る毎日です。

あ、shim a.k.a. nenjangoのライブは、1/20に高円寺ペンギンハウスにて。
2011年のスタートを切るライブですので、どうぞよろしく!!!!!!